0で割ってはいけない。
これは小学校の時からずっと言われている、いわば数学の絶対的なルールです。
けどなぜ0で割ってはいけないのかということをしっかりと理解していますか?
というわけで今回は0で割ってはいけない理由を解説していきます。
0で割ってはいけない理由その1 グラフの矛盾
例えば12÷1は12ですよね。
さらに12÷0.1 = 120 ,12÷0.01 = 1200 , 12÷000.1 = 12000
と言うふうに割る数を1から0に近づけていく場合はどんどん答えが大きくなっていっていますよね
と言うことは正の無限大に近づいていきそうな気がします。
一方で-1の方から0に近づけてみましょう。
12÷ -1 = -12 , 12÷ -0.1 = -120 , 12÷ -0.01 = -1200 , 12÷ -0.001 = -12000 ,
と言った形で今度は負の無限大に近づいていきそうですね
グラフにしてみるとこんな感じです。

0の時に値がかけ離れたところに複数個ありますよね?
これが0で割ってはいけない1つ目の理由です。
0で割ってはいけない理由その2 逆数の矛盾
さて割り算というものは掛け算を使って表すことができるということを覚えていますか?
例えば 12 ÷ 3 というものは12×1/3 というふうに書き直すことができます。
実は逆数というものは元の数と逆数を掛けたものは1になるという性質を持っています。
3×1/3 =1 , 7×1/7=1 という感じですね。
では0で割るということを逆数を使って考えてみましょう。
0の逆数が1/0 だとしましょう。
そうすると 0×1/0= 1 というふうにならないとおかしいはずですが、
ある数字に0を掛けているので0×1/0= 0でないとおかしいはずです。
このように逆数で考えた時に矛盾が起こることが0で割ってはいけない2つ目の理由です。
0で割ってはいけない理由その3 1=2になる
これに関しては過去の記事で解説していますが、
0で割ることを認めてしまうと1=2という式を証明することができてしまい、
またそれにより1=1000も2=9402も証明しできてしまいます。
これはそもそもの1のつぎが2でという数学のルールを潰してしまうものになるので、
0で割ってはいけない理由となります。
いかがでしたでしょうか?
学校で詳しくは教えてくれなかったであろう0で割ってはいけないという理由が
理解できたかと思います。
まあ二乗して-1になる数として虚数iを定義することができるなら、
0の逆数Oくらいを定義してもいいのではないかとライターは考えております。