皆さんはちゃんと計算のルールを覚えていますか?
6÷2(1+2)という一見基本さえわかっていれば簡単そうなこの問題
実は数学者をも巻き込む論争へと発展したこともあるのです。
というわけで今回は6÷2(1+2)の計算方法について解説していきたいとおもいます。
解いてみた
ではいったんこの計算を解いてみましょう。
6÷2(1+2) = 6÷2(3) = 6÷6 =1 よって答えは1だ!!!
いやいやちょっと待てよと6÷2(1+2)=6÷2×(1+2) なんだから
6÷2(1+2) = 6÷2×3 = 18÷2 = 9 で答えは9だろ!!!!
(ちなみにライターは9派です)
ではなぜこのように二つの答えが出るのか、そしてどちらが正解なのか気になりますよね
実はこれ電卓の種類によっても答えが変わってしまうという問題なのです。
計算のルール
小学校で習った計算のルールは
①()の中は最初に計算する ②掛け算と割り算を先にして、後に足し算と引き算をする
③掛け算を割り算が一緒にいるときは左から順に行う の3つがあります。
この小学生式計算法では掛け算と割り算を分けて考えているので9という答えがでます。
じゃあ9が正しいのかというとそうとも言い切れません。
なぜならば中学校以降の考え方で計算を行うと1という答えが出てしまうからです。
6÷2(1+2)の1+2の部分をAとおいてみましょう。
すると6÷2Aとなりますよね。
これを計算すると 6/2A = 3/A A=1+2 なので
3 / 1+2 = 3/3 = 1 となり答えが1となります。
つまり2(1+2)を先に計算したということですね。
これも全く計算に矛盾は生じていませんよね。
でも某少年名探偵がいつも言っている「真実はいつも一つ!」というセリフとは矛盾してしまいます。
某少年名探偵が途中で泣き出して家に帰っていいのは”僕は君のことが好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい”なときだけなので(このネタが通じた人はお友達になれそうです笑)
やはり真実は1つであって欲しいですよね。
というわけでこの謎を解き明かしていきましょう。
間違いはどこにあったのか
この問題を解く鍵は問題の明確性にあります。
この問題での2(1+2)というものが 2×(1+2) を表しているのか
それとも2は(1+2)の係数なのかということがこの式では判別することができないため、
この問題自体が間違っているという結論に至りました。
(特に数学の入試問題なんかでは全員が平等に解ける問題でないといけないため、
このような問題が出た場合は全員丸になる可能性が高いです)
なので途中式を出してくれるような電卓ですと、わかりやすく式変形をしてから計算をしています。

それにより1と9の2つの答えが生まれてもどちらも正解であるということができるのです。
最後に
いかがだったでしょうか。
一見簡単に見える問題でも意外とややこしかったりするもんですね笑
試験問題や入試問題でこのような人によって捉え方が変わるような問題は出ないので、
安心して取り組んでいってください笑
真実はいつも6÷2(1+2)つ!!!!
(はよ緋色の弾丸がみたいですね)