【受験】現役塾講師の理系国立教育大生が教える高校化学 〜理論化編〜その2 物質量

前回に引き続き理論化学の計算問題を打ち倒すべく、
そのために必要な考え方を教えていきたいと思います。

定期テストはもちろん入試対策にも十分使えると思いますので、最後まで見ていただけると幸いです

物質量

原子や分子の重さがとても小さいので計算しにくいという話は前回行いましたね。

重さが小さいということは大きさもとっても小さいということです。

けど水や炭は頑張らずとも見えますよね

これはなぜかというととても多くの原子や分子が集まっているからなんです。

お茶碗についているお米を集めると普通に一口分くらいになる時ありますよね笑

それと一緒で原子や分子は基本的にとても多いんです。

さて数字が大きいとどうなるか、そう計算がめんどくさくなる。

計算がめんどくさいとどうするか、

そうまとめて考えて計算を楽にするんですよね

原子や分子が 6.02×10^23個集まったものを1mol(モル)と呼ぶことにしました。

これは鉛筆12本で1ダースとか白鍵7個で1オクターブと呼ぶのと同じです。

ちなみにこの6.02×10^23という数字をアボガドロ定数と呼ばれています。

このしたのおじさんがアボガドロです。どことなく糸通しの人に似てなくもないですよね笑

またこのmolという考え方を物質量と呼びます。これは名前だけなのであまり気にしなくて大丈夫です

実はこのmolという考え方がとてもべんりで

先ほど述べたように数字の大きくなる問題やめんどくさい計算を簡単にすることができますし、

ある状態の時の体積ある値に決めきることができます。

そのある状態というのは何かというと

標準状態と呼ばれる0℃かつ1.013×10^5Pa(=1気圧)の状態に置かれた

気体が1molあるときの体積を22.4Lと決めることができます。

これは気体のみで液体や個体では成り立たないことに注意が必要ですが

基本的に問題文に標準状態であるということや気体であることは明記されているので、

一応知っておくくらいでも大丈夫です。

今回覚えておくことは

1molとは原子や分子が6.02×10^23個集まったもので、気体における体積は22.4Lであるということ

つまり 1[mol] = 6.02×10^23 [個] = 22.4 [L] ということを覚えておいていただければOKです。

このmolについてさえわかってしまえば理論化学はほとんど制覇したと言っても過言ではないかもしれません。

次回いよいよ基本的な計算問題に入っていきたいと思います。

キーポイントをいくつか紹介しようと思っているので、次回も見ていただけると幸いです。

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