昔から、一般的な教科書を使うことが難しい生徒のために、デジタル教科書というものが存在していました。
これは、生徒の学習を支援するとともに、先生や介護者の負担を減らすことを目標に作られたものなのです。
最近、小学校でタブレットが一台ずつ配られたことをご存知でしょうか?
今回これのメリットとデメリットについて触れていきたいと思います。
デジタル教材のメリット
デジタル教材のメリットはなんと言っても、物体の動きを視覚的に感じられるというところにあると考えられます。
特に算数で用いられる、図形の展開図や作図など、視覚的にわかりやすくなるというところが一番大きなメリットとして挙げられるでしょう。
また、教科書等を持つ量が少なくなるためカバンが軽くなることもメリットとして挙げられます。
今までは各教科に教科書があり、地図帳や資料集など多くの教材がありました。
またそれらを学校には置いておくことができずにずに持ち帰るよう指示している学校も多いように感じます。
(学期末になると両手いっぱいに持って帰った方も多いですよね笑)
それらが詰められたパンパンのランドセルを毎日背負って通う必要もなくなり、
通学路の安全面というところでもその効果は大きそうです。
また、ランドセルという高価なものを買わなければいけないという風潮もなくなっていくのかもしれません。(6年間という長期的に見ると買った方が安いんですけどね…)
デジタル教材のデメリット
一方いちばんのデメリットとしてあげられるものが、学習の記憶の定着についてです。
実は、紙の教科書のように光を反射しているものを認識することに比べ、
電子機器のように自らが発している光を認識することは、多くの情報を素早く探すということには長けているのですが、長期的な記憶という部分では大きく劣ってしまうという研究結果も出ています。
またデジタル教科書を使うことが通常になってしまい、紙の教科書の必要性や、ノートを使うことの必要性がわからないという意見を言う生徒も、多々みられてしまっています。
数年後子供たちの学力が下がると言うことも十分ありえてしまう話なのではないかと危惧されます。
杞憂に終われば良いのですが、ゆとり教育の制度の二の舞にならないよう、
紙とデジタルのバランスをとることが今まで以上に重要になっています。
これは返って教師の負担になっていると考えられなくもありませんが…
ご意見やご感想があればぜひよろしくお願いいたします。