【読書】ライトノベルの利点!!

私の中で本とは、作者やその周りの人物の考えが垣間見えるものです。人の考えや生き方は人それぞれで決して本質が同じ体験をできることは生きている中でありえません。しかし、少なくとも本などの文字で表された文章は何か言いたい主張を視覚的に見ることができます。だからこそ、本は違った理解を共有できるツールだと思います。

 私は、1日一冊以上の文量を読むぐらいの本好きですが最近はあえてほとんどの本を電子書籍で読むことにしています。その理由は、主に3つあります。

 1つ目の理由は、ある本を読み終わった時に次の本やまた違った本をすぐに読み始めることができるからです。本を持ち歩いてしまうと本が折れたり急激な天候の変化、湿気などの本の内容自体とは全く関係のない要因によって読むモチベーションが下がることがある上に電子書籍端末よりも重たいので2冊以上読みたい時に不便だからです。

 2つ目は、どこでも本を買うことができることにあります。これはネットで注文した際本が到着するまでの間や本屋に入荷したかどうかを調べる手間などを考えずに間違いなく希望の本を購入できるからです。

 3つ目は、電子書籍ならしおりやマーカーペンを引いても痛むことがない上にどこに自分の理解しがたい文章や共感できる文章があるかを一目で見ることができるからです。

 まだまだ、電子書籍のメリットはたくさんありますがほんのメリットもあるので一概にこちらがいいというエゴイズムをいいうつもりはありません。それもまた考え方次第だからです。

 ちなみに、私が読む本のジャンルは9割型ライトノベルです。

ライトノベルという名前だけで本好きのほとんどの人が絵に釣られているだけだと勘違いしがちですがそういうわけではありません。むしろ、最近は普通の小説では感じることができなかった考え方やあえて現実では考えることができない思考を体験できるからです。正直にいうとまだまだライトノベルの多くはみなさんが思うように『俺、つえー』系や『ハーレム』系と呼ばれるような作品で文章のレベルも低いものもあります。しかし、それだけではありません。そこで、このように抽象的な言葉を並べても伝わるわけもないので2作品ほどライトノベルを紹介させていただきます。

 1つ目は、『七つの魔剣が支配する』という作品です。この作品は心優しい少年が復讐の道を通らなければならない中での苦悩や死と隣り合わせの学園生活を送る中で復讐なんてまったく関係のない日々の中で過ごす仲間たちとの生活を描いている作品です。私自身たくさんの本を読んできた中で人の死がここまで多く描かれているのに続きが読みたくて仕方がないという作品はありませんでした。(現在6巻まで発売中)

2つ目は、『ようこそ実力至上主義の教室へ』という作品です。この本は、本当の実力とはなんなのか?また、人は平等であるか否かという疑問に対して答えを求めるお話です。この本については初めの方の文章を載せます。

○日本社会の仕組み

突然だが、ちょっとだけオレの出す問題を真剣に聞いて、答えを考えてみて欲しい。問い・人は平等であるか否か今、現実社会は平等、平等と訴えて止まない。

男女の間は常に平等であるべきだと叫ばれ、その差を無くそうと躍起になっている。女性の雇用率をあげよう、専用車両を作ろう、時には名簿の順番にまでケチをつける。障害者ですらも、差別するべきではないとして『障がい者』と言葉を改めるように世論は働きかけ、今の子供たちは人は皆が平等だと教え込まれる。それは本当に正しいことなんだろうか。と、そんな風にオレは疑問を抱いた。男と女は能力も違えば役割も違う。障がい者はどれだけ丁重に表現しようとも障がい者であることに変わりはないのだ。そこから目を背けても何の意味もない。つまり答えは否。人は不平等なもの、存在であり、平等な人間など存在しない。かつて過去の偉人が、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言う言葉を世に生み出した。でも、これは皆平等なんだよと訴えていた訳じゃない。そう、この有名すぎる一節には続きがあることを皆は知っているだろうか。その続きはこうだ。生まれた時は皆平等だけれど、仕事や身分に違いが出るのはどうしてだろうか、と問うている。そしてその続きにはこうも書かれてある。差が生まれるのは、学問に励んだのか励まなかったのか。そこに違いが生じてくる、と綴ってある。それが有名すぎる『学問のすゝめ』だ。そして、その教えは少なくとも2015年を迎えた現代においても何一つ事実として変わっていない。もっとも、事態はより複雑かつ深刻化しているが。兎にも角にも……オレたち人間は考えることの出来る生き物だ。平等じゃないからと言って本能のまま生きていくことが正しいことだとは思わない。つまり、平等という言葉は嘘偽りだらけだが、不平等もまた受け入れがたい事実であるということ。オレは今、人類にとって永遠の課題に新たな答えを見出そうとしていた。なあ、今この本を手に取って読んでるそこのお前。お前は将来について、ちゃんと考えたことがあるか?高校、大学に通う意味って何だろうって想像したことがあるか?今はまだ漠然としていて、いつか何となく就職してるだろうなんて考えてないか?

少なくともオレはそうだった。義務教育を終えて高校生になった時にはまだ気が付いていなかった。ただ義務という言葉が外れ自由になったことだけに喜びを感じていた。自分の将来が、人生が、その瞬間、進行形で大きな影響を与えていることに気が付いていなかった。学校で国語や数学を勉強することの意味すら理解していなかったんだ。

衣笠彰梧. ようこそ実力至上主義の教室へ 

 ここから本編が始まっていく流れです。本当の実力と言うものがなんなのかは答えはないかもしれません。しかし、限りなく正解に近い答えを出すために模索しようと思える作品です。

(現在全16巻まで発売中)

 このようにライトノベルと言っても作品のレベルが普通の小説よりも確実に高いものが存在します。だからこそ、どんな本でも敬遠することなく読みたいと思ってもらえるようにいろんな人に知ってもらえるようにSNSを利用してみてはいかがでしょうか?

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